
- 伊予柑ひとつ東京を明るうす
- 三重丸
- 伊予柑を置いてあかるくなるベッド
- とりとり
- 伊予柑やもとより母性半疑なる
- 西田克憲
- 伊予柑を剥き一畳庵のしづけさよ
- 紫羽
- 子規の恋ありえず伊予柑甘くない
- 藤鷹圓哉
- 観潮船待つ伊予柑の二個目かな
- まどん
- 五軒目のママに伊予柑で帰さるる
- 初蒸気
- 大吉を引いた手で伊予柑を剥く
- 捨楽
- 伊予柑の香るルソーの森のごと
- 靫草子
- 伊予柑や母のアンダースロー見た
- 貝ヶ森


- にきたつの月の凝りたる蜜柑かな
- とおと

- 投げ入れるやうに蜜柑を喰ひ若し
- クズウジュンイチ
- 蜜柑山明るき午後は死後のやう
- 葦信夫
- 捨て山に切り火のごとく散る蜜柑
- 西田克憲
- 小結は五勝七敗みかん剥く
- 山香ばし
- 白組の5組目蜜柑5、6個目
- 村上海斗
- 傷みたる蜜柑を捨つる逮夜かな
- 内藤羊皐
- 剥いたみかん見つめるだけの母となりぬ
- 豆闌
- 執拗に筋剥かれ蜜柑ひりひり
- トポル
- 都合悪いと蜜柑ばっかり剥いて、もう
- 可不可
- 伊予国の蜜柑のことは儂に訊け
- ポメロ親父